【お口を清潔に】スケーリングとは?歯石除去の効果や注意点まで詳しく紹介

皆さんこんにちは、むかえ歯科・小児歯科です。
今回はスケーリングについてお話していきます。

スケーリングという言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、歯垢や歯石を除去する治療のことです。

この記事では、スケーリングについて

  • 種類や特徴
  • 効果
  • 治療後に注意したいこと

などをご紹介させていただきます。

お口の健康を保ちたい方や綺麗な歯を維持したい方は、ぜひご覧ください!

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

スケーリングとは歯垢や歯石を除去すること

まずは、スケーリングとは何なのかを分かりやすく解説します。

繰り返しになりますが、スケーリングとは歯垢や歯石を除去することです。
特に歯石はブラッシングではなかなか取れません。
そのため、スケーリングして取り除く必要があります。

なおスケーリングには「スケーラー」と呼ばれる器具を使用します。
スケーラーについては、次の章で詳しく紹介します。

スケーリングの3つの種類と特徴

スケーリングとひとことでまとめても、種類は様々です。
ここでは代表的なスケーリングを紹介していきます。

  1. 手用スケーラー
  2. 超音波スケーラー
  3. エアスケーラー

上記3点について、特徴も併せて解説します。

【スケーリングの方法1】手用スケーラー

手用スケーラーは、手動でスケーリングをする方法です。

歯の面を削る時の微細な感覚が手に伝わるため、小さな歯石を取ることに向いています。
複雑な形をしている歯根の歯石除去にも使用されます。

【スケーリングの方法2】超音波スケーラー

超音波スケーラーとは、超音波を発生させる機械を使うスケーリングです。

歯石が大量に付着している場合などに、使用されることが多いです。
超音波スケーラーを使用することで、短時間で効率よく歯石を取る効果が期待できます。

【スケーリングの方法3】エアスケーラー

最後に紹介するのがエアスケーラーです。
空気の力でチップやブラシを振動させ、歯石の除去や清掃を行うことが特徴です。

歯や被せ物などを傷つけることなく、プラークを除去することが見込まれます。

スケーリングを行う2つの効果

スケーリングを行うことで期待できる効果を紹介します。

  1. 歯周病などのトラブルを防ぐ
  2. 口臭予防になる

お口や歯の健康を保つためには、重要な治療です
上記2点について、詳しく解説していきます。

【スケーリングの効果1】歯周病などのトラブルを防ぐ

スケーリングの効果は、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを防ぐことです。

歯石を取り除くと歯の表面が滑らかになります。
これによって汚れや細菌が付着しにくくなるのです。

【スケーリングの効果2】口臭予防になる

スケーリングを行うことで、お口のにおいが軽減される効果が期待できます。
歯垢や歯石がお口にあると、口臭の原因になるからです。

なおお口のにおいが気になる場合は、病気が隠れている可能性もあります。
もし不安なことがあれば、歯科医院で歯の状態を確認してもらいましょう。

▼歯周病のにおいについて詳しく知りたい方はこちら▼
歯周病のにおいは分解された食べかすが原因?口臭の特徴と予防方法を解説!

【施術前に確認】スケーリングで注意したいこと4選

スケーリングで注意したいことについて紹介していきます。

  1. 知覚過敏になることがある
  2. 出血することがある
  3. 歯茎が下がって見える場合がある
  4. 隙間が目立つケースがある

なおスケーリングについて、不安なことがあれば施術前に歯科医院にご相談ください。

【スケーリングの注意点1】知覚過敏になることがある

スケーリングを行うことで、知覚過敏になる場合があります。

歯石がついていたことによって歯周病が進行し、歯の周りの骨が溶けてしまったことが原因です。
その他にも、歯石で覆われていた部分がスケーリングによって露出され、一時的に歯がしみることがあります。

冷水でのうがいは避け、出来るだけぬるま湯でうがいするなどの刺激をさけるようにしましょう。

【スケーリングの注意点2】出血することがある

歯石除去によって、歯茎から出血する場合があります。
これは細菌の毒素によって炎症を起こしているためです。
なお歯茎が腫れている場合は、血が出るのは異常なことではありません

出血は一時的なものがほとんどです。
2~3日は刺激を避けるようにしましょう。

スケーリングや、正しい歯磨きをしているうえで出血は問題ありません。

【スケーリングの注意点3】歯茎が下がって見える場合がある

スケーリングによって、歯茎が下がって見えることがあります。
歯石を除去したことで、腫れていた歯茎が引き締まることが要因です。

歯茎が下がったように見えますが、炎症が抑えられ本来の状態に戻った証拠です。

一方、歯茎が極端に下がった場合は、歯肉を移植する場合もあります。

【スケーリングの注意点4】隙間が目立つケースがある

歯石除去をすると、歯と歯の間の隙間が目立つことがあります。
これは歯の間を覆うようについてしまった歯石を除去したときによく見受けられます。

なおスケーリングは、歯を削るわけではありません。
あくまでも歯石を取り除く治療です。

スケーリングについて心配なことがあれば歯科医院へ

今回はスケーリングについて紹介しました。
スケーリングとは、歯石・歯垢を除去する治療だと分かっていただけたかと思います。
種類や効果についても、ご理解いただけたのではないでしょうか。

お口の健康を保つためには、スケーリングは大切な治療です。
定期的な検診も併せて行いましょう。

スケーリングについて不安やお悩みがあれば、お気軽に歯科医院へご相談ください。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。

当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。