歯周病ははやめの治療が大切!初期症状や3つの予防法も解説

歯を失う可能性もある歯周病、発症する方も多く、注意しなければいけない病気です。

そんな歯周病ですが、「初期症状はどんなもの?」「少ししか症状が無いけど、放って置いても平気?」

などの疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
歯周病は初期段階で治療をすることにより、後の結果が大きく変わります。

この記事では、

  • そもそも歯周病とは?
  • 初期段階の治療が大切
  • 歯周病の初期症状
  • 治療法
  • 2つの原因
  • 3つの予防法

など、歯科医が解説します!
ぜひ、参考にしてください!

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

そもそも歯周病とは?

歯周病とは、歯の周りの組織に炎症が起きている病気のことです。

簡単に言うと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されている状態なのです。さらに、症状の進行度によって2つの病気にわかれます。

炎症が歯ぐき(歯肉)だけに留まっている状態が歯肉炎、骨(歯槽骨)まで広がっている状態が歯周炎です。

歯周病は、痛みがなく静かに進行するのが特徴であります。腫れや出血、歯のぐらつき等で気づいたときには、骨(歯槽骨)まで炎症が広がっている場合もあるのです。

そのまま重症化すると、歯のぐらつきが強くなったり、物が噛めなくなり、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病は大人はもちろん、小中学生でもかかる可能性があるのです。症状は全身に影響することもあるので、原因を理解したうえで予防に務めましょう。

歯周病は初期段階の治療が大切

歯周病によって1度破壊されてしまった組織は、症状が改善しても、元の健康な状態に戻せません。
元に戻すには、再生治療など大がかりな治療が必要になってしまいます。

しかし、初期のうちに適切な治療・予防をすることで、歯茎や骨が破壊されることを抑えられる可能性があり、完治することもあります。

初期の場合は、適切なプラークコントロールや対策で症状を改善できることもあります。
まずは診断を受けて、治療・対策をしてもらうと良いでしょう。

歯周病の初期症状

歯周病は初期の段階に治療することが大切なことをお伝えしました。
次に、初期の歯周病はどんな症状なのかご紹介します。

歯周病の初期段階のことを歯肉炎と呼びます。
歯肉炎とは、歯ぐき(歯肉)に炎症が起こった周病の初期段階です。

症状は、

  • 歯と歯ぐきの間が腫れる
  • 触れると出血
  • 健康な状態と比較すると歯ぐきが盛り上がって歯肉溝(歯肉ポケット)が深くなる

などがあります。

歯肉炎は痛みをそれほど感じない場合が多く、症状に気づかずに放置してしまう人も少なくありません。
しかし、そのままだと気づかないうちに進行して、病状が悪化してしまう可能性があります。

この段階では、早く発見して歯と歯の周りを清潔にし、歯垢(プラーク)を取り除くことで健康な状態に戻すことも可能です。そのため、少しでも違和感がある場合や、歯周病の症状に当てはまる場合は、歯科医院に相談しましょう。

初期の歯周病の治療方法

まずは、検査をしてどれくらいの進行度かをチェックします。検査後は、進行度に関わらず一度基本治療を行うことが多いです。

基本治療では、

  • 歯垢(プラーク)や歯石の除去
  • 歯の滑沢化
  • 噛み合わせの調整

などを行います。

まずは、歯についた歯垢(プラーク)や歯石を取り除きます。さらに、歯表面を綺麗にすることにより、歯垢(プラーク)がつきにくくなるようにするです。

また、噛み合わせがずれている場合は調整します。実は、歯周病の進行につれて、噛み合わせにも影響することがあるのです。そのままにすると、歯周病をさらに悪化させる可能性もあるため、同時に治療を行います。

・基本治療で症状が改善され、ポケットの深さが浅く維持されれば、定期検診に移り経過を観察します。
歯周病初期の場合は、ここまでの治療で済むことが多いです。

歯周病の原因

初期の歯周病の治療法までお伝えしました。
それでは次に、なぜ歯周病を発症してしまうのか、ご紹介します。

歯周病の原因は、主に2つあります。

  1. 直接的な原因
  2. 間接的な原因

【原因1】直接的な原因

歯周病になる直接的な原因は歯垢(プラーク)です。
歯垢(プラーク)とは、細菌の塊のようなもので、中にある細菌が出す毒素により、歯の周りに炎症を起こし歯周病になってしまいます。

歯周病を予防するには歯垢(プラーク)をしっかり落とすことが必要です。歯磨きをするときは、汚れが溜まりやすい歯と歯ぐきの間は特に注意しましょう。

歯に歯石が付いていると歯周病の原因となる毒素が出続け、症状が悪化してしまいます。この状態になる前に、普段からしっかりとお口を清潔に保つことが大切です。

【原因2】間接的な原因

歯周病は、口内環境生活習慣によって悪化しやすくなるのです。
口が空いていると、口内が乾燥して歯垢(プラーク)が溜まりやすい状態になってしまいます。

歯並びが悪い方も要注意です。歯磨きが不十分で磨き残しが出やすく、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)がつきやすくなってしまうのです。

また、生活習慣も歯周病に影響します。ストレスや睡眠不足、食生活の乱れが続くと、体の免疫力が弱まり、その結果、歯や歯茎も弱くなる可能性があり、歯周病が悪化しやすくなるのです。

【初期段階で食い止めるために】歯周病の3つの予防法

原因がわかったところで、歯周病を初期段階で食い止めるための3つの予防法をご紹介します。

  1. 丁寧な歯磨き
  2. 生活習慣を見直す
  3. 定期的に歯科医院でメンテナンス

【予防法1】丁寧な歯磨き

歯周病の原因となる歯垢(プラーク)は、口の中が十分に清掃されていないことで増えていきます。
そのため、毎日丁寧な歯磨きをして口の中を清潔に保つことが、歯周病の予防になるのです。

汚れは、歯と歯ぐきの間など歯ブラシが届きづらい場所に多くできるので、意識して磨くといいです。
また、寝ている間は唾液の分泌量が落ちるので、夜の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。

歯科医院でブラッシング指導を受けると、磨き残しや歯磨きのクセを教えてもらえます。正しい歯磨きの方法も教えて貰えるので、活用してください。

【予防法2】生活習慣を見直す

生活習慣に問題があると、免疫力が落ちて歯周病にかかりやすくなります。

  • 疲れやストレス
  • 偏りのある食生活
  • 喫煙の習慣

に心当たりがある方は要注意です。

まずは疲れやストレスを溜め込まないようにしましょう。免疫力を高めることも歯周病予防につながるので、規則正しい生活や十分な睡眠をとることも大切です。

また、栄養バランスのとれた食事をとることにより、免疫力を上げ細菌に負けない体を作ります。
なお、アルコールやタバコは歯周病を悪化させる原因と言われているので、過剰摂取しないようにしましょう。

【予防法3】定期的に歯科医院でメンテナンス

ワンシーズン1回くらい歯科医院でみてもらい、歯垢(プラーク)や歯石を取ってもらうことも大切です。

なかなかセルフケアでは、汚れを落としきることができません。歯科医院では、スケーリングPMTCといった方法で、歯垢(プラーク)や歯石を落とす処置を行うのです。

また、歯科医院にお越しいただくことで万が一お口にトラブルが合ったときの早期発見にもつながります。

気軽に歯科医院へ相談

歯周病は初期の段階で治療を行い、改善することが大切です。
しかし、初期症状がわかりにくく、気づいたときには進行していたということもあります。

歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることにより、お口のトラブルにすぐに気づき、対処することが可能です。

歯を綺麗に保ちたい、口の状態が気になるという方は、気軽に歯科医院へご相談ください。

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